知っておくべき株主の権利一覧:普通株式と種類株式の違いについて徹底解説✅

株式には普通株式と種類株式が存在します。株式の権利は、

「みんな知っているようでよく理解されていない」

ものの典型例です。

この記事では普通株式と種類株式の違いについてしっかりと解説します。

種類株式については会社法上認められている9つの権利についてまとめます。

まずはじめに、

「株式」には、普通株式と種類株式の二種類が存在

します。

上場されている株式は通常は普通株式であり、スタートアップ企業などの非上場企業の株式は普通株式以外にも種類株式が発行されます。

種類株式はスタートアップの資金調達時に最も活用されている株式です。

下の図は、スタートアップがどのように資金を調達しているかを示すものになります。

画像

多い順でいくと、

・種類株式
・普通株式
・新株予約権付社債

の順番になります。この記事では、普通株主の権利と種類株式の違いについて解説します。

普通株式の種類株式の違い

普通株式と種類株式の違いを考えるうえでのポイントは以下のとおりです。

  • 普通株式は、通常の権利を持っている株式
  • 種類株式は、好きな権利をえらべる「特別な」株式
  • 種類株式の権利は、9種類の権利からえらぶことができる(会社上第108条に列挙されている)
  • 種類株式の方が、好みに応じてどの権利をつけるか決められるので価格が高い

種類株式は好きな権利を付与することができる分、価格が高くなります。

ここからは、普通株式と種類株式の権利についてまとめます。

普通株式の権利

普通株式の権利は、以下のように、どれだけ株式をもっているか(持分比率)により異なります。

通常の「株式」とは上場株式のことを意味することが多く、その場合には個人株主が保有できる比率はもっぱら1%未満になることが多いです。

この場合、普通株式の権利とは、配当を受け取る権利と株主総会に参加し議題に投票する権利(+会社がつぶれたときの財産分配権)になります。

種類株式の権利まとめ

会社法上、以下の9つの種類のものが列挙されており、発行時に好きなものを選ぶことができます。

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