- この記事では、副業で結婚相談所ビジネスをして儲かるのか、収入と支出について検証しています
- 30代半ば以降、結婚相談所未経験の社会人の副業を想定しています
- 本業に専念しつつ、空いた時間で年350万～400万円の副収入を得ることはシミュレーション上可能です。ただし、以下の点に気を付けましょう
- 開業するうえで100万円ほどの初期投資が必要になります
- 「会員をどう集めるか」が成功のカギです。開業当初は地道に会員を集める努力をし、2年目以降に初期投資を回収するプランが現実的です
具体的に数字を使った検証については、「結婚相談所って儲かるの？」セクションを参照ください。
結婚相談所ビジネスって何？
結婚相談所ビジネスは、大手結婚相談所のフランチャイズに加盟・相談所を開設し、会員の成婚までのサポートを行うビジネスです
誰でも手軽にできる婚活アプリとの競合がありますが、本気で成婚を目指す人だけが集まるコミュニティーへの需要は常にあり、大手のIBJでは年間1,000件ほど新規結婚相談所を開設しています。
業界大手としては、
- 日本結婚相談所連盟（IBJ）
- 全国結婚相談事業者連盟（TMS）
- 日本結婚相談協会（JBA)
などがあります。
副業で結婚相談所を開業する場合には、上記のような大手結婚相談所のフランチャイズに加盟することになります。
誰が結婚相談所ビジネスに向いている？
結婚相談所ビジネスは、会員がいなければ成立しません。このためもともと人脈がある、もしくはブログ・SNSなどで集客ができる人が有利です。また、アプリと違って会員とのコミュニケーションが求められるので、それなりの人生経験や信頼されるようなキャラが必要です
いろんなコミュニティーに出入りしており、もともと人脈がある人であれば、知人の入会や、さらに知人の知人の入会などを期待することができます。このため、「顔が広い」人は結婚相談所ビジネスに向いていると言えます。
一方で、人脈がなくても結婚相談所ビジネスを軌道に乗せることはできます。結婚相談所サービスの入り口としてはネットで検索→気になる相談所に連絡、という流れが多いと考えられるので、ブログ運営をしたことがある人やSNSでの情報発信が得意な人はネット経由で集客することができます。
結婚相談所ビジネスでは会員をほったらかしにはせず、成婚に向けたサポートや相談を実施します。会員にアドバイスするにしても、仕事やプライベートでこれまでいろいろな人たちと出会ってきた人生経験が必要になります。冒頭で「30代半ばを想定」としているのは、成婚を目指す会員が満足するようなサービスをするためにはある程度人生経験が必要との考えからです。また、そもそも人とのコミュニケーションが得意な人や世話好きな人は結婚相談所ビジネスに向いています。
結婚相談所業界の動向は？開業するのはいつがいい？
結婚相談所ビジネスをリプレースするものとして婚活アプリが考えられますが、結婚相談所を活用するのはサポートやアドバイスを受けながら成婚を目指したい人であり、足元の結婚相談所の伸びを見ても完全なリプレースは無いと考えられます。婚相談所大手各社も加盟店増を目指しており、現在開業には良いタイミングと言えます
結婚相談所が婚活アプリにとって代わられることはなさそうです。結婚相談所のサポートを受けながら成婚を目指したい層が一定数常にいると考えられるからです。業界最大手のIBJの加盟店数も増加傾向にあります。
結婚相談所ビジネスって儲かるの？
結婚相談所ビジネスを開業するには、①開業費の支払い、②会員の集客がキーになります。コスト構造的にはほぼ固定費であり金額規模も小さいです。このため開業費さえ回収してしまえば、損益分岐点が非常に低い（＝儲かる）ビジネスになります。
結婚相談所ビジネスの収入は？
結婚相談所ビジネスには以下の５つの収入があります。
＜会員から受ける収入＞
- 入会費・・・入会時の費用。会員ネットワークなどへの加入手数料
- 月会費・・・毎月のサポートに対する対価
- お見合い料・・・お見合い設定に対する対価
- 成婚料・・・成婚の対価としての成功報酬
＜挙式業者から受ける収入＞
- ブライダル紹介料・・・挙式する場合にはブライダル業者紹介することによる紹介手数料
結婚相談所ビジネスの支出は？
結婚相談所ビジネスには、以下の８つの支出があります。税金が見落とされがちですが、自分の所得水準をふまえて、副業の結果どれだけ税金がとられるのかを想定しておくことが大切です。
＜フランチャイズ本部に対して払う費用＞
- フランチャイズ加盟金・・・フランチャイズ加盟にあたって結婚相談所大手（本部）に払う加盟金。開業にあたっての各種サポートの対価
- フランチャイズシステム利用料・・・フランチャイズのシステム活用の対価
- 会員登録料・・・新規会員をデータベースに追加する際の手数料
- 会員活動費・・・会員活動に対して月額で発生する支払い（不要の本部もあり）
＜その他ビジネスを運営するのにかかる費用＞
- 通信費・・・主に会員との電話代（LINEなどで効率化可能）
- オフィス賃料・・・バーチャルオフィス利用料
- ブログ運営料（サーバー代）・・・ブログのサーバー代
- 利益にかかる税金・・・結婚相談所ビジネスを副業でやったときにかかる所得税・住民税・社会保険料
事業キャッシュフローのための想定（厳しめで設定）
収入と支出の前提条件ですが、楽観的な見立てよりは厳しめな条件で見積もった方が「こんなはずじゃなかった」という状況を避けるためにもおすすめです。以下では、副業でできる範囲の事業規模を想定し、厳しめに条件を設定してシミュレーションしています。
＜前提条件＞
- 結婚相談所ビジネスは本業に支障が出ない範囲で副業で実施する場合を想定
- 新規会員数は毎月一人増える
- 開業してから半年間は会員ゼロ。７カ月目から毎月一人増えていく
- 会員は１年間で退会。成婚確立は25％。75％はそのまま退会
＜収入＞
- 入会費：50,000円（通常より低めに設定）
- 月会費：10,000円
- お見合い手数料：5,000円／回
- 成婚料：200,000円。成婚退会率は25％（最大手実績）
- ブライダル紹介手数料：100,000円。挙式する割合は成婚した人の50％（業界平均は統計により45-70%）
＜支出＞
- 加盟金：1,600,000円（業界で一番高い水準を想定）
- システム利用料：15,000円（業界平均）
- システム登録料：2,200円（業界大手の水準）
- 会員活動費：1,100円（業界大手の水準）
- 通信費：10,000円
- オフィス賃料：１年目保証料込みで26,300円。2年目以降年間19,800円（バーチャルオフィス利用料）
- ブログ：１年目ブログテーマ購入代含みで30,000円。２年目以降年間12,000円（サーバー代金）
事業シミュレーション結果📈📈
シミュレーションの結果がこちらになります。半年間がんばって集客をしてひと月あたり一人会員を獲得していけば、二年目には税金を支払ったあとでも初期投資の加盟金（160万円）が回収できるシミュレーション結果になります。その後は税金支払った後でも年間200万円の利益が出る結果になります。
＜事業シミュレーションでわかった成功の秘訣＞
- 集客できるまで半年間がんばれば、二年目で加盟金は回収できる。半年間でブログやSNSなど駆使して集客体制を構築する
- ひと月あたり新規会員１人、常時１２人サポートする前提でも年間税後200万円の利益。本業に支障が出ない範囲でも利益は出るので、副業でスモールスタートしてみる
- 入口の入会料だけで年間の発生費用をカバー（下記例では入会料60万円、年間費用50万円）できれば、少なくとも損はしない損益構造
- 税金は意識しよう。儲かったと思っても30％超課税される可能性がある
（※）エクセル詳細気になる方はご提供できるので問い合わせフォームからご連絡ください。
結婚相談所ビジネスに副業チャレンジすべき理由は？
開業資金に100万超かかりますが、本業に支障がない範囲で副業したとしても年間200万ほどの利益が上がる可能性があり、他の投資手段と比べて高いリターンが見込めます。本業に余裕があれば副業としてチャレンジを検討できるビジネスです
株式や他の投資手段とくらべると非常に高いリターンになります。手元の資金があればそれを株式に投資するのではなく、副業の資金とすることで、スモールスタートでも年収を税後200万ほど上げることがシミュレーション上見込まれます。
コミュニケーションが好きな人や世話好きな人は楽しみながら仕事ができると思いますので、結婚相談所ビジネスの副業チャレンジをぜひ検討してみてください。
おすすめの結婚相談所（フランチャイズ本部）
日本結婚相談所連盟（IBJ)
- 会員数・成婚数NO.1（※2）。集客に差がつく業界No.1のシステムが利用できる
- 業界唯一の東証プライム市場上場。安心と信頼のブランド
- 事業成功につながる運営サポートや集客研修を実施
- 未経験スタートが93.4%。20代〜70代まで幅広い年代の方が活躍中
全国結婚相談事業者連盟（TMS）
- 1500店舗以上のネットワークを持つ、業界大手の結婚相談所連盟本部
- 結婚相談所運営に必要なスキルアップ研修を、年間120回以上開催。 研修は基本的に無料で参加可能
- 集客におけるSNS・ウェブマーケティングの活用方法や、効果的な会員サポート方法、営業方法まで、その種類は50種類以上
- 創業30年以上の実績
日本結婚相談協会（JBA)
- JBAは、所属する優良加盟相談所や、会員に対し、「安全」「便利」「高品質」なサービスを提供
- ims(結婚相手紹介サービス業認証機構)認証を取得し、 MCSA(認定個人情報保護団体・結婚相談業サポート協会)の運営も行っており 個人情報や特定法取引法 コンプライアンスに遵守及び指導
- 大阪府と事業連携協定を結び、婚活セミナーや、婚活イベントを多数開催。 地方自治体と協力し、町おこし婚活支援にも取り組んでいます
おすすめのフランチャイズ比較サイト
副業を検討するには結婚相談所ビジネスのようにフランチャイズから始めるのが挑戦しやすいです。フランチャイズビジネスをいろいろと調べて比べてみるなら、比較サイトを活用するのが効率的です。フランチャイズの窓口とBMフランチャイズは案件数も多くおすすめしています。
