投資のリスクは一般的な使われ方との違いがあります。結論からいうと、リスクは投資の世界では、損することも得することもひっくるめて「何が起こるかわからない」という不確実性のことをいいます。
この記事では投資におけるリスクを定義・分類します。
投資のリスクが個別銘柄特有のスペシフィックリスクと、個々の銘柄には案コントローラブルはシステマティックリスクに分類できるということが理解できればCAPM理解への道が開けます。
リスクの定義
投資におけるリスクは意味合いは、日常生活におけるリスクの意味合いと異なります。
投資におけるリスクの定義とは、投資が成功するのか、失敗するのか、どちらの可能性も含めて何が起きるかわからないということ、言い換えれば、投資のリターンの不確実性
りゅーせん先生
以下の表をみてみましょう。一般的なリスクの意味は、損失(下振れ)だけを意味していますが、投資においては利益(上振れ)もひっくるめて不確実性としてとらえます。
リスク分解:Risk=危機(危険+機会)
ニューヨーク大学のバリュエーションの大家、Damodaran教授の説明では、危機という漢字を用いて同じような説明がなされます。
Risk=危機には、「危険」と「機会」がいずれも含まれる
リスクの分類
システマティックリスクとスペシフィックリスク
- システマティックリスクとは、経済全体が影響をうけるような不確実性
- スペシフィックリスクとは、特定の人だけが影響をうけるような不確実性
システマティックリスクとスペシフィックリスクを引き起こす要因別に表にまとめました。