ファクタリングは、業法の規制がないことから、ヤミ金・悪徳業者の活動も一部で見られ、「やばい」と言われることがあります。
ファクタリングは、手数料は高いものの適法な調達手法であり、短期の資金ニーズに応えるためには有効な資金調達手法です。
この記事では、「やばい」と言われる理由を見ていきつつ、それをふまえたファクタリングの活用方法について考えていきます。
ファクタリングの仕組み、メリット・デメリットについてはこちらの記事で解説しています。
まずは、なぜファクタリングが「やばい」と言われるのか考えていきます。
ファクタリングがやばいと言われる理由
ファクタリングを規制する業法がなく、ファクタリング会社を装った貸金業無登録営業のヤミ金業者が存在する余地があります。このため、ちゃんとしたファクタリング会社は適法に業務をしているのにも関わらず、一部の違法業者の営業により、ファクタリング自体のイメージが悪くなっていることが、「やばい」と言われる理由と考えられます
理解を深めるために、ファクタリングと業法で規制されている貸金業を比較します。
ファクタリング vs 貸金業
比較表
比較項目 | ファクタリング | 貸金業 |
---|---|---|
規制する法律(業法) | なし | 貸金業法 |
業者登録の要否 | なし | 必要(貸金業者として都道府県ごとに登録され、登録業者リストは公開される) |
取引の性質 | 売買契約 | 貸付契約 |
利用者の債務 | なし 売買契約をすればリスクは代金未回収のファクタリング会社に移転 | あり 代金未回収の場合は利用者が回収の責任を負う |
ファクタリングと貸金業の比較
ファクタリングは、当事者間の債権の売買として業法の規制は受けません。また、売買が成立した時点で、売掛金の回収リスクはファクタリング会社に移転します。すなわち、ファクタリング利用者は、取引先への請求金額が支払われなかったとしても、ファクタリング会社に弁済する義務はないということです。
貸金業の場合は、業者登録とそのための自治体の審査が必要になります。また、利用者(借入人)は貸付人に対して債務弁済の義務を負います。
「やばいファクタリング」とは?
本来は貸金業登録が必要なサービスを、ファクタリング業者の皮をかぶってあたかもファクタリングのように装い、無登録で行うのが「やばいファクタリング」です
違法サービスとしての「やばいファクタリング」には、以下のようなケースがあります。
- ファクタリングの買取手数料が業界水準よりもはるかに高い(業界平均は15%未満)
- 売掛金の売買が完了して売掛金が移転したにも関わらず、売掛金が貸し倒れた場合、ファクタリング利用者が弁済する義務を負う
金融庁も「ファクタリングに関する注意喚起」の中で、ヤミ金業者への注意を呼び掛けています。
ここまでで、なぜファクタリングが「やばい」と言われるのか、また、「やばいファクタリング」の内容について見てきました。やばいケースをおさえたうえで、どのようにファクタリングを安心して使うことができるのかを考察します。
安全なファクタリングの活用方法
利用者が多く業歴も長い(設立したばっかりではない)会社から選ぶのが最も安全で効率的です。また、対面で審査面談を行う場合、万が一でも悪徳業者によるトラブル(恫喝・拘束)などが生じる可能性は否定できないので、ウェブ完結のファクタリングサービスを利用するのが安全です
このように、信頼度(利用者が多く業歴が長い)×手続きの安全性(ウェブ完結)で選ぶのがもっとも安全です。
信頼度高×安全なファクタリング会社おすすめ
本ブログでは、以下のファクタリング会社をおすすめしています。なお、各会社は公開情報ベースでのかんたんなバックグラウンドチェックにより、安全な会社かどうかをスクリーニングしています。
- フリーランス、個人事業主に特化したファクタリングサービスです
- セレス(東証:3696)グループが運営しており、ユーザー調査でも高評価を得ています
- 2020年12月、GMOリサーチ株式会社による549名へのアンケート調査
- 使ってみたい資金調達サービス:1位
- 信頼できる資金調達サービス:1位
- 入金が早いと思う資金調達サービス:1位
- 申込が簡単な資金調達サービス:1位
- 2020年12月、GMOリサーチ株式会社による549名へのアンケート調査
- 業種や職種は問わず利用できます
- 手数料は一律債権買取金額の10%で、他の費用は一切かかりません
- スタートアップ、中小企業、フリーランスが対象になります
- 運営会社はDual Life Partnersです。ファクタリングの累計申込金額は100億円を超えています。SaaSやサブスクビジネスを運営している会社向けにレベニュー・ベースド・ファイナンスも提供しています
- 手数料の上限は業界最低水準の9.5%です。ラボルやフリーナンスの10%よりもさらに低い水準です
- ウェブサイトでオンライン査定ができます。査定時は自社の情報の入力は必要ありません
- 個人事業主、法人ともに対応しています。売掛金さえあれば取引可能です
- 経営・財務コンサル、ビジネスマッチングを手掛けるアクティブサポートが運営しており、ファクタリング以外にも経営について相談できるのが強みです
- 手数料の上限は14.8%としており、ラボル、フリーナンス、ペイトゥデイとくらべて高いですが、これは与信に幅をもたせることでより多くの会社が資金調達できるということです
- 個人事業主、法人ともに対応しています。
- 取引先に通知がない二社間ファクタリングに特化
- ファクタリングの審査・手続きはすべてオンラインで完結します。
- 審査プロセスでウェブ面談が求められますが、これにより取引をよりよく知ることにより、一律の手数料ではなく2-8%の業界では低い水準の手数料を実現するためです。