GMOあおぞらネット銀行のあんしんワイドはスタートアップにおすすめです
無担保・無保証であり、3か月分の銀行の入出金明細があれば審査可能です
このため、創業してまもない・利益がでていないスタートアップでも資金調達ができます
この記事は、あんしんワイドの申し込みを検討している方向けに、融資条件詳細をまとめています
他のメディアでも推薦されていますが、GMOあおぞらネット銀行のあんしんワイドは無担保・無保証・審査の手軽さからスタートアップおすすめの融資です。
スタートアップ~大企業までクライアントの資金調達を支援してきたブログ管理人(経歴下記)があんしんワイドの「商品概要説明書」を逐条解説します。申し込む前に本稿の一読をおすすめします。
<ブログ管理人経歴>
- 事業会社で経理業務を経験したあと、投資銀行業務でM&A、資金調達を多数支援
- ファイナンス領域で10年超の実務実務、米国公認会計士
前置きがながくなりましたが、商品概要説明書について逐条解説していきます。
融資対象・資金使途
- GMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設していること
- 営利法人であること(株式会社、有限会社、合同会社、合名会社、合資会社のいずれか)
- 日本に登記上の法人住所があること
- 事業性資金向け
融資前の法人口座開設義務
融資を受けるには、GMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設する必要があります。
GMOあおぞらネット銀行は、2018年からあおぞら銀行とGMOグループのJVとしてサービス開始しており、サービス開始後5年間で、法人口座10万口座を達成しています。あおぞら銀行(8304)、GMOグループ(9449)ともに上場企業であり社会的な信用も高いです。
\\ 口座開設はこちらから //
なお、あんしんワイドの借り入れをするには法人格があることが求められており、個人事業主のあんしんワイドの利用はできません。
資金使途
事業性資金のみに限定されます。企業活動に投入される資金であれば、運転資金・設備投資問わず借入金を使用可能です。投機資金(投資など)については使用を禁止されています。
営利法人であること、日本で会社設立していることは特に問題にならないと思いますので解説割愛します。
申込条件
- GMOあおぞらネット銀行の他のサービス・商品において未収、延滞、その他利用制限等がないこと
- 法人口座がWebサイト記載の所定の提携企業を通じて口座開設されたものではないこと
- GMOあおぞらネット銀行の法人口座またはfreee(フリー)入出金明細サービスで、3か月以上連継続した入出金明細があること
- 届け出ている登録情報、入出金明細に虚偽がない・更新漏れがないこと。また、これらの情報をもとに審査することに同意すること
GMOあおぞらネット銀行で延滞がないこと
一点目については、すでにGMOあおぞらネット銀行のサービスで延滞などがあった場合には申請できないということになります。もっともな条件です。
提携企業経由で口座開設する場合の条件
直接GMOあおぞらネット銀行の口座開設をするケースが多いと思いますが、パートナー企業経由でもGMOあおぞらネット銀行の口座開設ができます。外部連携して口座開設する場合には、ウェブサイトに記載しているパートナー企業に限りますよ、と念押ししている箇所です。
具体的には、以下のようなパートナー企業のサービスにGMOあおぞらネット銀行の銀行機能を組み込めます。
- ホワイトカード株式会社
- ペイトナー株式会社
- 株式会社ペイルド
- 株式会社Habitto
- ガレージバング株式会社
- 株式会社MJS Finance & Technology
3か月以上の入出金実績
あんしんワイドのサービスの申し込み条件には、以下のような条件が付されています。
- GMOあおぞらネット銀行で3か月以上の連続した入出金明細実績
- または、3か月以上連継続した入出金明細をfreee(フリー)入出金明細サービスと連携すること
申込時点でGMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設していなくても、アプリでfreeeと連携することにより、使用している銀行の口座と連携することで3か月分の入出金明細を提出できます。
このように、申込時点ではGMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設している必要はありません。このため口座開設までのスピードは速くなります。
一方で、融資を受けるまでにはGMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設する必要があります。
申込時点ではいらないけど融資実行(入金)までには口座開設してね、ということになります。
このほか、登録情報について虚偽記載・誤りがない点については解説必要ないと思いますので割愛します。
\\ 申込はこちらから //
サービス概要・契約形態
- 極度型ローン契約(=融資枠を設定し、事業運営において必要資金を借入できるサービス)
- 入出金明細を元に審査を行うため、決算書や事業計画書の提出は不要
- 借入可能額の範囲内でウェブサイトからの手続きで借入可能
極度型ローン契約
融資枠型ビジネスローン あんしんワイドは、正確には「極度型ローン契約」に該当します。審査により融資枠を設定し、その枠内であればいつでも借り入れが可能という借入の仕方です。
借入手続きが簡素化されていることから、極度型ローンは広く利用されている融資形態です。あんしんワイドの融資形態はあやしい融資形態ではないということができます。
あんしんワイドは、一度審査を通れば、融資枠内で追加審査なく借り入れが可能です。
審査には決算書・事業計画書の提出は不要
入出金明細を元に審査をするため、創業間もない会社で決算書や事業計画書がなくても借り入れが可能です。
スタートアップにおすすめの借入方法と紹介しているのはこのような理由からです。
借入可能額の範囲内でウェブで手続き可能
審査を通った借入可能額の枠内であれば、ウェブで借入の手続きができ、とても使いやすいサービスです。
契約期間・契約期限の更新
- 契約期限は契約開始から1年間
- 契約期限の二カ月前に更新審査を実施
1年間で契約更新されていきます。契約更新し続ければ問題ないですが、以下のようなケースでは強制的に口座から元本と利息分が引き落とされます。
- 契約更新をしない
- 契約期限後(1年後)に借入返済が完了していない
\\ 申込はこちらから //
借入条件(限度額・利率)
- 借入限度額は10万円以上1000万円以内(なお、入出金明細3か月分を提出できない場合には借入金額は10万円)
- 借入利率は0.9%~14%(年率。固定金利、審査のうえ決定)
借入限度額
最大1000万円で審査により決定されます。2-5百万円がボリュームゾーンのようです。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座またはfreee入出金管理サービスで3か月分の実績を提出できない場合には、借入可能金額は10万円になります。入出金明細の提出が融資の前提条件となっており、これがなければほとんど借入できないということになります。
借入利率
借入利率は0.9%~14%ですが、個社の業界や入出金明細から判断されますので個別性が高いです。
この利率が高いか?という点についてファクタリングと比較してみましょう。
ファクタリングの手数料率と融資枠型ビジネスローンの金利を12%、調達金額を100万円として、調達後2カ月後に返済すると仮定します。
ファクタリングの手数料=12万円(100万円×12%)
融資枠型ビジネスローンの支払利子=2万円(100万円×年12%×2/12)
融資枠型ビジネスローンの利子はファクタリングにくらべて圧倒的に低いのがわかります。
これは、融資枠型ビジネスローンは年利であり、返済期間が短いほど利子が減るのに対してファクタリングは手数料固定だからです。ファクタリングは運転資金・設備投資というよりも短期の資金ニーズに対応するために調達すべき、というのはこのような理由からです。
\\ 申込はこちらから //
利息計算方法、返済方法
- 日次の借入残高に対し、審査により決定した借入利率を適用
- 返済方法
- 約定返済(=定期返済)
- 毎月25日に利息と元本分を口座から引き落とし
- 前月末残高が50万円以下の場合には元本返済はなく利息支払いのみ
- 臨時返済:ウェブから全額返済・一部返済を手続き可能
- 約定返済(=定期返済)
利息計算方法
毎日借入残高に対して利子が発生します。計算方法としては、
その日の借入残高×借入利率×1/365
です。これが一カ月分合計されて毎月25日に支払われます。
返済方法
約定返済
約定返済とは決められた期日に返済する定期返済のことです。利息は上記のように計算します。
元本は、借入残高の5%を元本返済として返済することになります。借入当月は元本返済はありません(月末残高が50万円以下の場合には元本返済はなく利息支払いのみ)
臨時返済
資金に余裕ができれば、ウェブから全額返済または一部返済をすることができます。
担保・保証人
担保・保証人については不要となります。
ビジネスローンでは、他の銀行・ノンバンクでは法人代表者が保証人となるよう要求されるケースがありますが、GMOあおぞらネット銀行の融資枠型ビジネスローンあんしんワイドでは担保・保証人は不要です。本ブログはスタートアップ向けとしておすすめしている所以です。
その他注意事項
その他注意事項として列挙されているもののなかに意外と大事なものが含まれていたりします。
- サービスは法人のみ。個人および個人事業主は申込不可
- 審査時に法人代表者と電話またはウェブ面談を実施
- 約定返済額はウェブで確認可能
- ウェブ取引できな時間あり(毎月第二土曜21:50~翌朝6:00)
他のメディアでは個人事業主も含めて利用できる、と書いているところもありますが、あんしんワイドは法人のみ利用できます。
審査においては電話かウェブ面談を実施しますがすべてウェブで完結します。なお、GMOあおぞらネット銀行自体、ネット限定であり店舗窓口は設けていません。
まとめ
ここまで読んでいただいた方は、あんしんワイドについてほぼ理解をされているはずです。
あんしんワイドは審査のシンプルさや3カ月分の入出金明細で審査が可能な点などからスタートアップ向けの借入方法ですので、活用をおすすめします。
\\ 申込はこちらから //