経理のキャリアプランとは?キャリアアップの速度を加速させる経理の働き方

事業会社の経理は、働き方さえ意識すればキャリアパスが大幅に広がっていきます。

キャリアのゴールとしては、コンサルやCFOも見すえられます。

どのような働き方をすれば経理のキャリアアップの速度を加速させられるか?について考えます。

目次

経理業務をとりまく状況

経理の業務には、日次・月次・年次で繰り返すようなかんたんな業務があります。

これを何十年繰り返したとしても、その会社でしか通用しません。

この結果何が起きるかというと、

  • キャリアアップのための転職ができなくなる
  • 社内でも目立った実績を上げられずに出世できない

という負の安定サイクルに入り込んでしまいます。

経理業務のうち、簡単な業務の多くは以下のような手段で、だんだんと効率化される運命にあります。

  • シェアードサービスセンターによる業務集約・効率化
  • テクノロジーによる自動化
  • 自社よりも安い価格で業務をしてくれる先へのアウトソース

経理は作業屋で終わってしまっては、上記のようなトレンドでやることがなくなる、またはいつまでも給料が上がらないということが起きます。

経理は会社運営を支える根幹です。経理にいるからこそできない経験を活かしてキャリアアップや年収アップをめざしましょう。

経理からのキャリアパスの一つであるコンサルへの転職については、こちらの記事でまとめています。

コンサルに生かせる経理の経験をまとめていますが、コンサル以外でも経理の経験は活かせます。

あわせて読みたい
事業会社からコンサルになるなら経理出身が最強な理由✅元経理の戦略コンサルが考察 新卒経理⇒キャリアップ後戦略コンサルの経験をふまえて、経理からコンサルになるための方法について解説します。

キャリアアップの速度を加速させる経理の働き方

元経理で現在戦略コンサルのブログ管理人が考える、キャリアアップを加速させるような経理の働き方はこのように考えています。

  1. ぬるま湯につからない。繰り返し単純作業から脱却してより高度な業務に挑戦する
  2. プロセスの全体像を理解する。今やっているのが全体としてどのようなプロセスの一部か理解する
  3. 引っ込み思案にならない。社内外とのコミュニケーションは積極的に参加する
  4. 海外駐在する。駐在の機会があれば、どこであっても手を挙げる
  5. できれば資格を取る。形のある資格を取ることで権威付け・ブランディングをする

順に考えていきます。

ぬるま湯につからない

大事なことなので繰り返します。経理業務には、このように効率化のトレンドがあり、のんびりとしていては仕事がなくなります。

  • シェアードサービスセンターによる業務集約・効率化
  • テクノロジーによる自動化
  • 自社よりも安い価格で業務をしてくれる先へのアウトソース

仕事がなくなる前に、自分からより高度な仕事に挑戦すべきですし、上がつかえていて高度な仕事をできないのであれば転職を考えるべきです。

プロセスの全体像を理解する

今やっている業務が、全体として何をアウトプットにしようとしているかを理解しなければ作業屋で終わってしまい、キャリアアップの速度は上がっていかないです。

業務プロセス全体を理解することで、

  • シェアード化やオートメーション、アウトソースの検討をリードすることができる
  • プロセス見直しの経験は業務コンサルでも重宝される

ようなメリットがあります。

流れ作業をやるだけではなく、全体を理解しようとすることは、マインドセットを変えればやりやすいことなので挑戦しやすいです。

引っ込み思案にならない

ブログ管理人もどちらかというと一人で静かに仕事をしていたいタイプです。意見の摩擦を通じてよりよいものを生み出すことは大切だと思っていて、そのような仕事をしているのですが正直疲れます。

経理では、誰ともしゃべらないで全部メールでしませてしまうというように。やろうと思えば殻に閉じこもって仕事をすることもできます。

キャリアアップをしていく中で徐々に必要とされるのは人とのコミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力というのは、自分の要望を通すような力のことではなく、協力して何かを生み出すことに貢献する力のことです。引っ込み思案にならずに、

  • 社内外で打ち合わせの機会があれば積極的に打ち合わせを組む
  • 会計士が監査できていれば、普段気になっているトピックをタイミングを見て質問してみる
  • チームの業務で問題があれば、積極的に発言や作業したりして解決に貢献する

など、アクションを起こしていけばキャリアアップの速度は加速していきます。

海外駐在する

事業会社にいるからには一度は海外駐在を目指しましょう。できれば20~30代で。

機会がなくても、常日頃上司に希望を伝えていれば海外駐在の可能性は高まります。

コンサルや投資銀行ではほぼ海外駐在の可能性はありません。給与水準も高く有名なコンサル・投資銀行ほど機会は少ないです。なぜなら上にいくほど外資系が多く、日本が立場的に上のわけではないので、日本人がいきなり現地に行ってもすぐには成果を出せないからです。

事業会社で海外駐在をおすすめするのは、

  • 会社からのサポートがあつい(条件面や語学面。通訳がいたりする)
  • 現地では日本より一段上の仕事ができる
  • 業務範囲が広がり大変な分、成長できる

からです。

ブログ管理人は事業会社から転職する際に、海外駐在すぐ行かせてやるから行くな、と言われましたがコンサルに勢いで転職しました。今ではあのとき行っておいてもよかったなと思っています。

できれば資格をとる

経理に10年在籍して資格がない人と、経理に5年いて会計士資格を持っている人では、後者の方が転職市場では評価されます。

キャリアアップするうえでは、会計士などのブランディングがあればほどほどの業務経験があれば評価されます。

言い換えると、資格をとるだけで、キャリアアップの期間をショートカットすることができます。

こちらでブログ管理人のUSCPA取得の経験をもとに資格の有効性についてまとめています。

あわせて読みたい
USCPAが転職に有利な4つの理由 USCPAは取得がしやすいと同時に転職においても役立つコスパが高い資格です。USCPAを取得し転職によりキャリアアップを実現した経験をもとに、USCPAが転職に有利な理由をまとめます。USCPAの取得を検討している方向け✅

まとめ

自分の人生がどうなっていくかは、他人(会社人事)に委ねるのではなく自分で決められるようにすべきです。

その方が楽しいし年収をアップすることもできるからです。

どのような職種にも言えることですが、キャリアアップするための第一歩は、これまでの自分の経歴を肯定したうえで、何をしたいかを言葉にすることです。

キャリアアップを検討する場合にはなるべく多くのエージェントと話をするようにしましょう。

なぜならば、

会話の中で本当に自分のやりたいことに気づけたり、

複数のエージェントと話をする中で信頼できそうな人や単純に気が合いそうな人を選ぶことができる

からです。

経理系の職種出身者であればこれらのエージェント登録しておいて損はないです。

【管理部門特化型エージェントNo.1のMS-Japan】優良ベンチャー企業、会計事務所、監査法人、法律事務所、金融機関まで、幅広い企業をカバーしているエージェント会社。

会計、税務、経理・財務分野の転職なら【ジャスネットキャリア】上記のMSーJapanと並んで経理財務系特化のエージェント。

よかったらシェアしてね!
目次