レベニュー・ベースド・ファイナンスでどれだけ調達できる?調達コストは?海外主要プレイヤーの条件まとめ

前回の記事ではレベニュー・ベースド・ファイナンスの主要プレイヤーについてまとめました。主要プレイヤーはヨーロッパと北米に多いですが、北米に比べてヨーロッパの方が小規模スタートアップ向けの事業者が多いです。

この記事では、主にヨーロッパのレベニュー・ベースド・ファイナンス会社の資金提供条件を見ていきます。

<参考:前回の記事>

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レベニュー・ベースド・ファイナンスの資金調達条件とは?

調達条件は以下の要素で構成されます。

  • 資金提供限度額
  • 最低限必要とされる売上高
  • 業歴
  • 資金調達コスト

資金提供限度額

一度に調達金額のことです。会社によって上限の決め方が異なります。公開情報から確認できる範囲で例示します。

  • Re:cap:ARR(年間経常収益)の60%
  • Karmen:年間売上の40%
  • Wayflyer:一か月の売上の1.5~2.0倍
  • Braavo:当月売上の85%

最低限必要とされる売上高

レベニュー・ベースド・ファイナンスは将来売上の一部を返済原資にする資金調達です。このため、ファイナンス会社としては売上が上がっていないとそもそもサービス提供ができないということになります。

レベニュー・ベースド・ファイナンス会社は、サービス利用のためにはここまでの売上高が必要です、ということを決めています。単月の売上でだいたい150-160万円くらいで設定している会社が多いです。

  • Clearco:$10K(およそ150万円)/月。但しなんらかのプラットフォーム経由の売上の必要あり
  • Ritmo:€10K(およそ160万円)/月。6カ月以上継続していること
  • Karmen:年間売上€300K(およそ4800万円)
  • Wayflyer:$10K(およそ150万円)/月

業歴

ある程度過去の実績が出ている会社でないと、将来売上が上がるかわかりません。このため、レベニュー・ベースド・ファイナンス会社は一定期間の業歴を求めます。通常は6~12か月間になります。

  • Clearco:12か月以上
  • Ritmo:12か月以上
  • Karmen:9カ月以上
  • Wayflyer:6カ月以上

資金調達コスト

資金調達コストは、調達会社のビジネスの内容や業界などによって異なります。また、ファイナンス会社としては実際見積もりを取るまでは開示しないケースが多いです。公開されているコストの水準は以下のとおりです。

  • Clearco:調達金額の6.5%~
  • Karmen:調達金額の3~8%
  • Wayflyer:調達金額の2~8%
  • Uncapped:0.8%/月

日本でおすすめのレベニュー・ベースド・ファイナンス提供会社

日本でおすすめの会社はPAYTODAYです。なぜかというと、

  • 押し売りするのではなく、あくまで資金調達の選択肢の一部としてレベニュー・ベースド・ファイナンスを提案
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  • 日本のレベニュー・ベースド・ファイナンスのリーディングカンパニーであり、業務の知見を蓄積している

からです。SaaS、リカーリングビジネス以外でも将来の売上の確度が高ければレベニュー・ベースド・ファイナンスは適用できるので、資金ニーズがあればまずは相談してみるのはいかがでしょうか。

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